安歩当車
読み方
あんぽ とうしゃ
意味
ゆったり歩くことを、立派な車に乗るのと同じように満ち足りたものと考えること。転じて、ぜいたくを求めず、質素な暮らしの中に心の安らぎや満足を見いだす態度をいう。
由来
中国の古典『戦国策』の「斉策(せいさく)」に見える語。戦国時代(紀元前5~3世紀ごろ)の斉の人物、顔斶(がんしょく)が斉の宣王に対し、「晩食以当肉、安歩以当車(遅い食事を肉に当て、ゆったり歩くことを車に当てる)」などと述べた故事に由来する。『戦国策』は前漢の劉向が紀元前1世紀ごろに編集したとされる。
備考
中国の故事に基づく四字熟語で、日常会話より文章語・教養的な表現として用いられる。「単に徒歩で移動する」のではなく、質素な生活を満足して楽しむ姿勢を表す。
例文
- 週末は安歩当車の心で、目的地まで景色を楽しみながら歩くことにしている。
- 便利さや速さばかりを追わず、安歩当車の暮らしを大切にしたい。
- 彼は高価な車を持たないが、安歩当車を信条として、毎朝の徒歩通勤を楽しんでいる。
類義語
対義語
- 贅沢三昧
- 奢侈淫逸
- 豪奢絢爛