安心立命
読み方:あんしん りつめい
意味
仏の教えや道理を深く理解して心の迷いや不安をなくし、与えられた運命・天命を受け入れて、安らかに生きること。また、心を落ち着け、物事に動じない境地にあることをいう。
由来
「安心」は、仏教で信仰や悟りによって心を安らかに定めることをいう語で、「あんじん」とも読む。「立命」は中国古典『孟子』尽心上の「脩身以俟之、所以立命也」に見える語で、天命を受け入れて身を立てる意。両語が結び付いて禅・仏教系の語として定着したが、四字熟語としての成立時期や単一の典拠は明確ではない。なお『孟子』は戦国時代(紀元前4~3世紀ごろ)の書である。
備考
仏教・禅の文脈をもつ硬い表現で、日常会話ではあまり用いない。「運命を諦める」という消極的な意味ではなく、道理を受け入れて心を定めるという含みがある。「安心」は「あんじん」とも読む。
別表記
- 安身立命
補足
- 「立命」を「立明」などと書く誤りがある。
- 「安心」を仏教語として「あんじん」と読む場合もあるが、四字熟語としては通常「あんしんりつめい」と読む。
- 「安身立命」は誤字ではなく、辞書にも認められる異表記である。
例文
- 長年の修行を経て、師は安心立命の境地に至ったといわれる。
- 先行きが見えない時代だからこそ、安心立命の心で日々の務めを果たしたい。
- 彼女は逆境にあっても取り乱さず、安心立命の態度で周囲を安心させた。
分類
類義語
対義語
- 疑心暗鬼
- 煩悶苦慮
- 焦燥不安