安宅正路
読み方
あんたく せいろ
意味
「仁」は人が安心して身を置くべき住まい(安宅)であり、「義」は人が進むべき正しい道(正路)である、という意味。転じて、人として仁愛と正義をよりどころにし、道徳にかなった生き方を守ることをいう。
由来
中国・戦国時代(前4世紀ごろ)の思想家、孟子の言葉に由来する。『孟子』にある「仁は人の安宅なり、義は人の正路なり」という句から、「安宅」と「正路」を合わせてできた四字熟語である。『孟子』は孟子の言行を弟子らが記録・編纂した書とされ、正確な成立年は不明。
備考
日常会話ではあまり用いず、道徳・教育・政治理念などを論じる硬い文脈で使う。「安宅」は地名や建物ではなく、安心して身を置ける住まいのたとえである。
例文
- 企業の利益だけを追うのではなく、安宅正路を胸に、社員や顧客に誠実に向き合うべきだ。
- 彼は安宅正路を信条とし、どれほど困難でも不正な近道を選ばなかった。
- 教育では、子どもたちが安宅正路、すなわち仁と義を大切にする心を育てることが重要である。
類義語
対義語
- 不仁不義
- 背信棄義
- 邪道外道