仁義礼智
読み方:じんぎ れいち
意味
儒教で重んじられる四つの基本的な徳目。仁は他者を思いやる心、義は人として守るべき正しさ、礼は社会秩序を保つ礼儀・規範、智は物事の善悪や道理を見分ける知恵をいう。人が身につけるべき道徳性を総称して用いる。
由来
中国の戦国時代、紀元前4世紀ごろに成立したとされる儒家の書物「孟子」の「告子上」に、「仁義礼智、非由外鑠我也、我固有之也(仁・義・礼・智は外から与えられるものではなく、もとより人に備わる)」とある。ここから、儒教における主要な徳目として定着した。後に「信」を加えた五常(仁義礼智信)としても説かれる。
備考
主に儒教・中国思想に関する文脈で用いる語。日常会話ではやや硬く、道徳教育、思想史、人物評などで使われる。「信」を加えた「仁義礼智信」は五常と呼ばれる。
別表記
- 仁義禮智
補足
- 「仁義礼知」と書くのは誤り(正しくは「仁義礼智」)。
- 「仁義礼智」と「仁義礼智信」を同一視しない。後者は「信」を加えた五常である。
例文
- 教育では、知識だけでなく仁義礼智を育むことも大切だ。
- 彼は仁義礼智を重んじ、利益のために不正を行うことはなかった。
- 古典を読むと、仁義礼智を理想とする儒教的な価値観がうかがえる。
分類
類義語
- 四徳
- 五常