不仁不義
読み方:ふじん ふぎ
意味
人を思いやる「仁」の心も、人として守るべき正しい道である「義」もないこと。人情や道義に背き、きわめて冷酷・不正な振る舞いをすることを、強く非難していう。
由来
中国の儒教経典『孟子』に見える語に基づく。『孟子』は、戦国時代(紀元前4~3世紀ごろ)の思想家・孟子とその学派の言行をまとめた書物で、「仁」と「義」を人として重んじるべき徳目とする儒家思想を背景に、「それらを欠くこと」を表す語として用いられた。
備考
主に文章語・非難の表現として用いる強い語。「仁」は他者を思いやる心、「義」は人として守るべき正しい道をいう。日常の軽い失敗に対して使う語ではない。
誤用・混同注意
- 「不義不仁(ふぎふじん)」と語順を取り違えやすい。「不義不仁」も別に成立する語だが、通常は別表現として扱われる。
例文
- 私利のために弱者を切り捨てるとは、まさに不仁不義の振る舞いだ。
- 安全上の欠陥を隠したまま製品を販売するのは、不仁不義と非難されても仕方がない。
- 彼は仲間の成果を横取りするような、不仁不義な人物ではない。