存心養性
読み方:そんしん ようせい
意味
自分の本心・良心を失わずに保ち、生まれつき備わる善なる本性を養い育てること。転じて、私欲や外からの誘惑に流されず、人格や道徳性を高めるために心身を修養することをいう。
由来
中国の儒教経典『孟子』尽心上にある「其の心を存し、其の性を養うは、天に事うる所以なり(存其心、養其性、所以事天也)」に基づく。戦国時代(紀元前4〜3世紀ごろ)の孟子の思想で、心を保ち本性を養うことが天の道にかなう生き方だと説いた言葉である。
備考
儒教的な修養観を表す、やや硬い文章語。日常会話よりも、人生訓・教育・自己修養に関する文章で用いられる。「存心」は一般に「心に期すること」や「悪意」の意味でも使われるため、熟語全体では文脈に注意する。
誤用・混同注意
- 「養成」と書くのは誤り(正しくは「養性」)。
- 「存心」を単独で「悪意」の意味に解して、熟語全体も悪い意味だと誤解しないよう注意する。
例文
- 日々読書と内省を重ね、存心養性に努めることが大切だ。
- 忙しい時代だからこそ、自然に親しみながら存心養性する時間を持ちたい。
- 彼は名声や利益を追うよりも、存心養性を人生の基本としている。
分類
類義語
- 修身養性
- 涵養徳性
- 修己
対義語
- 放蕩不羈
- 自暴自棄