如来常住
読み方:にょらい じょうじゅう
意味
仏(如来)の本質・真理の身は、時間の流れによって生じたり滅びたりせず、永遠に変わらず存在するという大乗仏教の教え。釈迦が入滅した後も、如来の真実のあり方は失われないと説く。
由来
インドで成立した大乗仏教の思想を背景とし、漢訳仏典『大般涅槃経』に説かれる。如来は肉身としては入滅しても、その法身・仏性は常住不変であるとする教えである。現存する代表的な漢訳は、北涼の曇無讖が421年頃から430年頃に訳出したものとされる。
備考
日常会話で用いる語ではなく、主に仏教学・宗教思想の文脈で使う。ここでいう「常住」は、物理的な個体が永遠に生き続けるという意味ではなく、法身・真理の永続性をいう。
別表記
- 如來常住
例文
- 『大般涅槃経』は、釈迦の入滅を単なる消滅とは見ず、如来常住の教えを説いている。
- 如来常住という考え方は、仏の真理の身が無常を超えていることを示す。
- 講師は、如来常住の思想を手がかりに、大乗仏教における仏身観を解説した。