大道無門
読み方:だいどう むもん
意味
大いなる真理・悟りへ至る道には、万人に共通するただ一つの決まった入口や方法はないということ。人の資質や状況に応じて多様な道があり、固定観念にとらわれずに真理を求めるべきだという禅の考えを表す。
由来
中国宋代の禅僧・無門慧開(むもんえかい)が1228年ごろに編んだ公案集『無門関』の序文にある「大道無門、千差有路(大道に門なく、千差に路あり)」に基づく。悟りに至る大いなる道には決まった関門はなく、人それぞれに多くの道があるという禅的な思想を述べた句である。
備考
主に禅や思想を語る文脈で用いる語。単に「何をしてもよい」という意味ではなく、真理や目的へ至る方法を一つに固定しないという趣旨である。「大道無門、千差有路」と続けて引用されることも多い。
誤用・混同注意
- 「だいどうむもん」を「たいどうむもん」と読まない。
- 「大道無問」と書くのは誤りで、正しくは「大道無門」。
例文
- 師は弟子に、「大道無門というように、悟りへの道を一つの型に決めつけてはならない」と説いた。
- 進路選択に迷う彼女は、大道無門の言葉を胸に、周囲の期待だけでなく自分らしい道を探した。
- 創作の世界では大道無門であり、成功へ至る方法は一つではない。