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大智若愚

読み方:たいち じゃくぐ

意味

真に優れた知恵を持つ人は、それをむやみにひけらかさないため、表面上は愚かで鈍そうな人に見えることがある、という意味。深い知恵や卓越した人物ほど、目立たず謙虚であることをいう。

由来

北宋の蘇軾(1037~1101)が、欧陽脩の引退を祝って書いた文章「賀欧陽少師致仕啓」にある「大勇若怯、大智若愚」に基づく。欧陽脩が致仕した熙寧4年(1071年)ごろの文章とされる。「大いなる勇気は臆病のように見え、大いなる知恵は愚かさのように見える」という趣旨から生まれた。なお、老子の「大巧若拙」などにも通じる思想がある。

備考

単に「賢い人が愚かなふりをする」という計算高い意味ではなく、深い知恵を持つ人が謙虚で目立たないため、結果として愚かに見えるという肯定的な表現。人物評に用いることが多い。

補足

  • 「大知若愚」と「智」を「知」と書くのは誤り。正しくは「大智若愚」。
  • 「賢い人が意図的に愚者を装う」という意味に限定して解釈しない。

例文

  • 彼は会議でむやみに発言しないが、要所では的確な提案をする。まさに大智若愚の人だ。
  • 一見すると飾り気のない先生だが、その講義には深い洞察がある。大智若愚という言葉がふさわしい。
  • 本当に有能な人ほど自分の能力を誇示しない。彼の態度には大智若愚の趣がある。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字