大塊文章
読み方:たいかい ぶんしょう
意味
天地・自然界が生み出す、壮大で美しい景観や模様を、優れた文章・芸術作品にたとえた語。自然そのものが織り成す美しさや、雄大な天地の造化をほめていう。
由来
中国・唐代(8世紀)の詩人、李白の散文「春夜宴桃李園序」にある「大塊仮我以文章(大塊、我に仮すに文章を以てす)」に基づく。「大塊」は天地・大自然、「文章」は文様・彩り・美しい景観を指す。大自然が人間に美しい景色を与えてくれる、という趣旨から生じた。
備考
日常会話ではあまり用いない雅語・文語的な表現で、自然の雄大な美を格調高く賞賛する際に使う。「文章」は作文の意味ではなく、自然界の文様・彩りをいう。
誤用・混同注意
- 「文章」を『作文・文書』の意味だけで解釈するのは不正確で、本来は自然界の文様・彩りを指す。
- 「大塊」は『たいかい』と読む。「だいかい」と読まない。
例文
- 朝日に照らされた連山と雲海は、まさに大塊文章と呼ぶにふさわしい眺めだった。
- 庭園の設計では人工的に整えすぎず、四季の移ろいという大塊文章を生かしたい。
- 旅先で見た渓谷の紅葉に、自然がつくる大塊文章の美を感じた。