垂涎欲滴
読み方:すいぜん よくてき
意味
よだれが垂れ、今にもしたたり落ちそうなほどの状態。転じて、食べ物や品物、利益などを非常に欲しがり、強く心を引かれていることのたとえ。
由来
中国・唐代(8~9世紀)の文学者、柳宗元(773~819)の文章「招海賈文」にある「垂涎閣筆(よだれを垂らして筆を置く)」が典拠とされる。「垂涎」はよだれを垂らすこと、「欲滴」は今にも滴り落ちそうであることを表し、後に強い欲望をいう四字熟語として定着した。
備考
食べ物に対する強い食欲を表すほか、欲しい品物・地位・利益などへの強い欲望にも用いる。やや漢文調で硬い表現のため、日常会話より文章語に向く。
誤用・混同注意
- 「すいせんよくてき」と読むのは誤りで、正しくは「すいぜんよくてき」。
- 食べ物だけを指す語と誤解されやすいが、物・利益・地位などを強く欲する意味にも用いる。
例文
- 店先から漂う焼きたてのパンの香りに、通行人は垂涎欲滴の様子でショーケースをのぞき込んだ。
- 限定生産の模型を見た愛好家たちは、垂涎欲滴として発売日を待っている。
- 彼はその役職がもたらす権限と名声に垂涎欲滴で、冷静な判断を失いかけていた。