圭角不露
読み方
けいかく ふろ
意味
優れた才能や鋭い個性、強い主張などを、むやみに表面へ出さないこと。「圭角」は玉器のとがった角から転じて、才気・鋭さ・人柄の角立ったところをいう。能力があっても、それをひけらかさず、穏やかに振る舞う態度を表す。
由来
「圭」は古代中国で用いられた先のとがった玉器、「角」はその稜やとがりを指す。「圭角」はそこから、目立つ才気や鋭い性格のたとえとなった。「不露」は露出させない意。中国の儒教的な処世観と関係する表現で、出典として『礼記』「儒行」篇(戦国時代~前漢期、紀元前3~1世紀ごろに成立したとされる)の趣旨が挙げられることがある。ただし、「圭角不露」という四字の形が同書にそのまま見えるかは明確でなく、現在の定型句としての成立時期は不詳。
備考
「圭角を露わにしない」と訓読的に言うこともある。一般には謙虚で思慮深い態度を褒める語だが、文脈によっては個性や主張を抑えすぎているという含みを持つこともある。
例文
- 新任の部長は実績が豊富だが、圭角不露の態度で部下の意見を丁寧に聞いている。
- 彼女は圭角不露の人柄で、優れた研究成果を自分から誇ることはなかった。
- 交渉では、あえて圭角不露を心がけ、相手を追い詰めるような言い方を避けた。
類義語
対義語
- 鋒芒畢露
- 才気煥発
- 自己顕示