四大不調
読み方
しだい ふちょう
意味
仏教で、人の身体を構成すると考えられた地・水・火・風の「四大」の調和が乱れること。転じて、病気になったり体の具合が悪くなったりすることをいう。現在では「体調不良」のやや古風で婉曲的な言い方としても用いられる。
由来
古代インド仏教の、人の身体は地・水・火・風の四大要素から成るという「四大説」に基づく仏教語である。四大の均衡が崩れると病が生じると考えられた。四大説は紀元前後には仏教思想として成立しており、中国では後漢から唐代(2~9世紀ごろ)に漢訳仏典を通じて定着した。「四大不調」という語の特定の初出文献・成立年は未詳。
分類・構成
備考
仏教の四大は地・水・火・風を指し、現代科学における元素の意味ではない。日常会話では硬く古風な表現で、冗談めかして軽い体調不良をいう場合もある。
誤用・混同注意
- 「四代不調」とは書かない。正しくは、地・水・火・風の四大を用いる「四大不調」。
- 「四大」は現代の四大元素や四大産業を指す語ではなく、仏教における身体構成要素を指す。
例文
- 年齢のせいか、ここ数日は四大不調で外出を控えている。
- 住職は四大不調のため、法要への参列を見合わせた。
- 「少し四大不調でして」と言って、彼は会合を早めに辞した。
類義語
- 四大不和
- 体調不良
- 病気
対義語
- 四大調和
- 無病息災