嘔心瀝血
読み方:おうしん れっけつ
意味
詩文・作品・研究などを完成させるために、心を吐き出し血をしたたらせるほど、並外れて苦心し努力すること。単に忙しく働くことではなく、創作や仕事に全身全霊を傾け、細部まで力を尽くす意で用いる。
由来
中国・唐代の故事に基づく。「嘔心」は、詩人李賀(791~817年)の詩作への執念を見た母が「この子は心を吐き出してしまうまで作り続けるだろう」と嘆いたという、李商隠(813~858年)の『李長吉小伝』の逸話による。「瀝血」は、韓愈(768~824年)の詩『帰彭城』にある、肝を紙にして血をしたため文章を書くほどの苦心をいう表現に由来する。これらを合わせ、極度の苦心を表す四字熟語となった。
備考
主に詩文・芸術作品・研究・企画など、創造的な仕事に注いだ並外れた苦心をいう文語的な表現。日常的な忙しさや単純な肉体労働について使うと大げさに響くことがある。
誤用・混同注意
- 「瀝血」を「歴血」と書くのは誤り。
- 「おうしんりっけつ」と読むのは誤りで、正しくは「おうしんれっけつ」。
例文
- 彼は新作の詩集を完成させるため、数年にわたって嘔心瀝血した。
- 研究チームは嘔心瀝血の末、長年解けなかった課題への解答を示した。
- この企画書には、著者が資料を読み込み推敲を重ねた嘔心瀝血の跡がうかがえる。
分類
類義語
対義語
- 手抜き
- 粗製濫造