含垢忍辱
読み方
がんこう にんじょく
意味
他人から受ける汚名・非難・侮辱などを、表立って反発せず、じっと耐え忍ぶこと。「含垢」は恥や汚れを身に受け入れること、「忍辱」は辱めを我慢することを表す。大きな目的のために一時の屈辱に耐える、という含みで使われる。
由来
中国の歴史書『後漢書』の「曹世叔妻伝」に見られる語とされる。「垢(恥・汚名)を含み、辱めを忍ぶ」という字義から、屈辱を耐え忍ぶ意になった。『後漢書』は南朝宋の范曄が5世紀前半(およそ432~445年)に編纂した史書で、伝中の内容には後漢時代(1~2世紀)の思想・生活観が反映されている。日本では漢籍由来の四字熟語として定着した。
備考
文章語・改まった表現で、日常会話では「屈辱に耐える」「我慢する」などと言い換えることが多い。忍耐を称える語だが、いじめやハラスメントを我慢すべきだという意味ではない。
例文
- 彼は不当な批判にも含垢忍辱し、実績で周囲の信頼を取り戻した。
- 会社再建という目的のため、社長は含垢忍辱の日々を送った。
- 含垢忍辱が常に美徳とは限らず、不当な扱いには適切に異議を申し立てることも必要だ。
類義語
対義語
- 報復
- 雪辱
- 意趣返し