臥薪嘗胆
読み方:がしん しょうたん
意味
復讐や目標の達成を誓い、その目的を忘れないために、あえて苦しい生活や厳しい努力に耐えること。「薪の上に寝て、苦い胆をなめる」という意味からいう。単に苦労することではなく、雪辱・再起などの強い目的意識をもって苦難に耐えることを表す。
由来
中国の春秋時代、呉王夫差と越王勾践が互いに雪辱を期して苦労した故事に基づく。夫差は父の仇を忘れないよう薪の上に寝たとされ、勾践は呉への敗北を忘れないため苦い胆をなめたとされる。これらを結び付けた表現は、中国・元代、13世紀後半ごろに成立した歴史書『十八史略』に見られる。
備考
復讐や雪辱の文脈で用いられることが多い語だが、現代では大きな目標のために苦労を重ねる意にも広く使う。日常会話より、文章語・改まった表現に向く。
別表記
- 臥薪嘗膽
補足
- 「臥薪賞胆」は誤り。苦い胆を「なめる」の意なので「嘗胆」と書く。
- 単に苦労することを指す語ではなく、雪辱や目標達成のため、意識的に苦難に耐えるというニュアンスがある。
例文
- 選手は前回の敗北を糧に、臥薪嘗胆の思いで毎日の練習を続けた。
- 会社は事業失敗の後、臥薪嘗胆して技術開発に取り組み、再建を果たした。
- 彼女は志望校に届かなかった悔しさを忘れず、臥薪嘗胆の一年を過ごして再挑戦した。