否極泰来
読み方
ひきょく たいらい
意味
悪い状態や不運がこれ以上ないほど極まれば、やがてよい状態や幸運へと転じるということ。苦難の時期の後には、状況が好転するという意味で用いる。
由来
中国古典の易経にある「否」と「泰」の二つの卦の思想に由来する。「否」は天地の気が通じず万事が行き詰まる状態、「泰」は天地の気が通い万事が順調な状態を表す。易経は戦国時代から前漢期、紀元前5~2世紀頃に成立・整備されたとされる。「否が極まれば泰が来る」という考えを四字にまとめた語である。
分類・構成
備考
不運の後には必ず幸福が来ると断定する語ではなく、苦境が転機となって好転することへの期待や励ましを表す際に用いる。やや文章語的で、スピーチや書き言葉にも使われる。
誤用・混同注意
- 「否」を「非」と書くのは誤り。正しくは「否極泰来」。
- 「泰来」を「大来」と書くのは誤り。正しくは「泰来」。
- 「否極泰來」は「来」の旧字体・繁体字を用いた表記で、日本語の通常表記は「否極泰来」。
例文
- 長年の赤字と苦しい改革を乗り越え、会社は否極泰来の時を迎えた。
- 今は思うように結果が出なくても、否極泰来を信じて努力を続けよう。
- 災害からの復興が進み、地域の人々は否極泰来を実感している。