名存実亡
読み方:めいそん じつぼう
意味
名称・名目・制度などは残っているものの、実際の内容や機能、実体はすでに失われていること。「名」は名目・名称、「実」は実質・実体、「存」は残る、「亡」はなくなる意。かつて実体があった組織や制度が、形式だけになった場合に用いる。
由来
中国戦国時代末期、紀元前3世紀ごろに韓非が著した『韓非子』に見られる「名存而実亡(名は存し実は亡ぶ)」に基づく語とされる。「名目は残るが実体は消滅する」という対照的な表現を四字に縮め、日本でも漢語の四字熟語として定着した。
備考
「名」は単なる評判ではなく、制度・組織・肩書きなどの名目を指す。似た「有名無実」よりも、以前は実体があったものが衰え、形式だけ残ったという含みで使われやすい。
別表記
- 名存實亡
補足
- 「名存実忘」と書くのは誤り。正しくは、消滅する意の「亡」を用いる。
- 「名」を名声・評判だけの意味と誤解しない。ここでは名称や名目を指す。
例文
- 統廃合の後、この委員会は会議も開かれず、名存実亡の組織となっている。
- その規則は改正されないまま残っているが、実際には守られておらず名存実亡だ。
- 地域の伝統行事を名存実亡にしないため、若い世代にも運営へ参加してもらう必要がある。
分類
類義語
- 有名無実
- 看板倒れ
- 形骸化
対義語
- 名実相伴
- 名実相副
- 名実一致