可惜身命
読み方:かしゃく しんみょう
意味
身体と生命は、かけがえのないものであり、大切に惜しむべきだということ。「可惜」は「惜しむべき」「大切にすべき」、「身命」は身体と生命をいう。主に仏教的・教訓的な文脈で、命を粗末にしないことを表す。
由来
「可惜」は漢文で「惜しむべきである」、「身命」は身体と生命を意味する。漢訳仏典で用いられた漢語を背景とする仏教語で、日本には仏教伝来後の6世紀半ば以降に受容されたと考えられる。ただし、「可惜身命」という四字の初出や特定の典拠は明確ではない。
備考
日常会話で頻繁に使う語ではなく、仏教・思想・文章語で用いられる。「命を惜しむべきだ」という意味であり、単なる自己保身や臆病さをいう語ではない。
補足
- 「可借身命」「可釈身命」などと誤記しない。正しくは「可惜身命」。
- 「不惜身命(身命を惜しまない)」と意味を取り違えない。
例文
- 仏教者は可惜身命の教えを説き、みだりに命を危険にさらさないよう諭した。
- 災害が起きた際には、可惜身命を第一に考え、ためらわず避難することが重要だ。
- 可惜身命の思いから、彼は無謀な登山計画を中止した。
分類
類義語
- 愛惜身命
- 生命尊重
- 自愛