南船北馬
読み方:なんせん ほくば
意味
南方では船を用い、北方では馬を用いるという意から、各地を忙しく旅行すること、または広い地域を行き来して活動することをいう。特に、仕事や用務で絶えず旅を続ける生活を表す。
由来
中国の地理的・生活的な事情、すなわち水路の多い南方では船、平原の多い北方では馬が主な交通手段であったことに由来する。前漢時代(紀元前2世紀ごろ)に成立したとされる『淮南子』の、北方の人は馬、南方の人は舟を使い慣れるという記述が典拠とされる。
備考
主に「南船北馬の生活」「南船北馬する」のように用いる。単に南から北へ移動する意味ではなく、広い地域をあちこち旅して回ることをいう。
補足
- 「南舟北馬」とは書かず、標準表記は「南船北馬」。
- 「南から北への一度の移動」という意味に限定するのは誤りで、各地を頻繁に行き来することを表す。
例文
- 商社勤務だった祖父は、海外支店を回る南船北馬の生活を何十年も続けた。
- 新製品の販路を開くため、営業部長は全国を南船北馬している。
- 江戸時代の行商人は、商品を背負って各地を巡る南船北馬の日々を送った。
分類
類義語
- 東奔西走
- 四方奔走
- 奔走跋渉