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千紅万紫

読み方:せんこう ばんし

意味

紅や紫をはじめ、多くの色の花が一面に咲き乱れること。また、色彩や趣向が豊かで、華やかなさまにもいう。「千」「万」は実数ではなく、数が非常に多いことを強調する表現である。

由来

南宋の儒学者・朱熹(1130~1200)の詩「春日」(12世紀)にある「万紫千紅総是春」に由来する。「万紫千紅」は、あらゆる色の花が春を形作っているという意であり、「千紅万紫」はその語順を入れ替えた形として用いられる。なお、同じ語順は清代(19世紀)の張維屏の詩「新雷」にも見られる。

備考

春の花盛りを雅に表す文章語・詩的表現である。主に花の景観について用いるが、多彩で華やかな事物をたとえる場合もある。

補足

  • 「万紫千紅(ばんしせんこう)」と混同されやすい。意味はほぼ同じだが、語順の異なる熟語として扱われることがある。
  • 「千」「万」を実数と解するのは不適切で、多数・豊富さを強調する誇張表現である。

例文

  • 公園では桜やチューリップが咲きそろい、千紅万紫の春景色が広がっていた。
  • 画家は庭園の千紅万紫を、鮮やかな色彩で描き出した。
  • 祭りの日の花壇は千紅万紫で、訪れる人々の目を楽しませた。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字