千紫万紅
読み方:せんし ばんこう
意味
紫や紅をはじめ、数えきれないほど多様で鮮やかな色の花が一面に咲き乱れること。転じて、多彩で華やかな色彩に満ちた景色や、さまざまなものが豊かにそろっている様子をいう。
由来
中国・北宋の禅書『景徳伝灯録(けいとくでんとうろく)』に見られる語とされる。同書は道原が編纂し、景徳元年(1004年)ごろに成立・献上された。千(非常に多いこと)と万(非常に多いこと)、紫と紅を重ね、無数の色とりどりの花を表した表現である。
備考
主に春の花や華やかな景色について用いる雅語的な表現。「万紫千紅」とよく似ており、意味も近いが、字順が異なる別の四字熟語として扱われる。
別表記
- 千紫萬紅
補足
- 「万紫千紅」と字順を混同しやすい。意味は近いが、別の四字熟語として扱われる。
- 「千姿万紅」は誤り。正しくは「千紫万紅」。
例文
- 春の植物園は、千紫万紅の花々が咲きそろい、訪れる人々を楽しませていた。
- 山里の斜面には千紫万紅の草花が広がり、まるで絵巻のような眺めだった。
- 新作の着物が並ぶ展示会場は千紫万紅の趣で、華やかな雰囲気に包まれていた。
分類
類義語
対義語
- 一花独放
- 単調一色