前無古人
読み方:ぜん む こじん
意味
昔から現在まで、このような人物・業績・事柄は一人も存在しなかった、という意味。過去に例がないほど卓越していること、または画期的であることを強調していう。多くは「前無古人、後無来者」の形で、前にも後にも並ぶ者がいないという最大級の評価を表す。
由来
中国・唐代の詩人、陳子昂(ちん・しごう)が7世紀後半(およそ696年ごろ)に詠んだ「登幽州台歌」にある「前不見古人、後不見来者(前には古人を見ず、後には来者を見ず)」に基づく。「前無古人」はその趣旨を四字に縮めた表現で、過去に比肩する人物がいないことをいう。
備考
主に人物・功績・才能・記録などを最大級に称賛する語。「前無古人、後無来者」と続けて用いることも多い。単に珍しいという意味ではなく、過去に類例がないほど傑出しているという強い評価を含む。
誤用・混同注意
- 「前代未聞」と同じく「過去に例がない」意だが、「前無古人」は特に人物・業績の卓越性を強く評価する語である。
- 「前無古人、後無来者」を一続きの四字熟語と誤解しない。前半の「前無古人」と後半の「後無来者」は、それぞれ四字の句である。
例文
- この発明は産業のあり方を根本から変えた、まさに前無古人の成果である。
- 彼の記録は前無古人と評され、長年にわたって誰にも破られなかった。
- 前無古人の企画を実現するには、従来の方法にとらわれない発想が必要だ。
分類
類義語
対義語
- 平凡無奇
- 陳腐平凡