出神入化
読み方:しゅっしん にゅうか
意味
技芸・芸術・表現などが、きわめて高い境地に達していること。人間の通常の技量を超え、神妙で自然な変化を備えた、非常にすぐれた技や作品を形容する。
由来
中国の劇作品『西廂記』第二本第二折に対する、明末から清初の批評家・金聖嘆(17世紀)の評語「真正出神入化之筆」に由来するとされる。『西廂記』自体は元代、王実甫(13世紀末頃)の作品である。「神」の域に出て、「化」の妙境に入る、すなわち技が極致に達する意で用いられた。
備考
主に芸術・芸能・職人技などを最大級に称賛する、やや硬い表現。「神出鬼没」とは意味が異なり、人の行方がつかめないことには用いない。
補足
- 「神出鬼没」と混同し、人の出入りが不思議で行方がつかめないという意味で用いるのは誤り。
- 「出神」を『ぼんやりすること』の意味に取り、語全体を精神状態の表現と解するのは誤り。
例文
- この能楽師の舞は、一つ一つの所作が出神入化の域に達している。
- 修復師は出神入化の筆致で、失われかけた壁画の表情をよみがえらせた。
- 彼女の演奏は単に正確なだけでなく、出神入化と評されるほど豊かな表現力を持つ。
分類
類義語
対義語
- 粗製濫造
- 平凡陳腐
- 拙劣未熟