巧奪天工
読み方:こうだつ てんこう
意味
人間の技術や工芸が非常に精巧で、まるで自然や天が造り出したものをしのぐほど見事であること。建築・彫刻・工芸品などの、卓越して精緻な出来栄えをほめる語。
由来
中国・元代(13~14世紀)の書画家・趙孟頫の詩「贈放煙火者」にある「人間巧芸奪天工(人間の巧みな技芸は天の工を奪う)」という趣旨の句に由来するとされる。「天工」は天、すなわち自然の造化・細工を意味し、人の技がそれに匹敵、あるいはそれを超えるほど巧みだというたとえである。
備考
人の優れた技巧を最大級にほめる、文章語的な表現。「鬼斧神工」と近いが、「巧奪天工」は特に人間の技術・工芸の巧みさに重点がある。自然そのものを指して用いることは通常しない。
例文
- この彫刻は細部まで巧奪天工の出来栄えで、見る者を驚かせる。
- 職人が手がけた庭園は、自然の景観と見まがうほど巧奪天工だった。
- 精密な装飾が施されたその工芸品は、まさに巧奪天工と評された。
分類
類義語
- 鬼斧神工
- 精巧絶倫
- 匠心独運