六根懺悔
読み方:ろっこん ざんげ
意味
仏教でいう六根、すなわち眼・耳・鼻・舌・身・意の働きによって生じた迷い、欲望、罪や過ちを悔い改めること。心身を清め、仏道修行に入るための懺悔をいう。特に修験道や巡礼などの宗教的実践と結び付いて用いられる。
由来
「六根」は、眼・耳・鼻・舌・身・意という六つの感覚・認識の器官を指す仏教語で、古代インド仏教に由来する。「懺悔」は犯した罪や過ちを仏前で悔い改めること。「六根懺悔」はこの二語を結んだ語であり、特定の一書に由来する故事成語ではない。成立時期は明確ではないが、日本では中世以降、修験道の入峰修行や巡礼の場などで六根を清める実践として定着した。
備考
日常会話で用いることは少なく、仏教・修験道・巡礼などの宗教的文脈で使われる。「六根清浄」は六根が清らかな状態をいい、六根懺悔そのものとは区別される。
誤用・混同注意
- 「ろくこんざんげ」と読まず、標準的には「ろっこんざんげ」と読む。
- 「六根清浄」と混同しやすいが、六根懺悔は罪や迷いを悔い改める行為を指す。
例文
- 修験者は入峰修行に先立ち、六根懺悔の心をもって身を整えた。
- 巡礼者たちは六根懺悔を唱えながら、険しい山道を歩いた。
- 六根懺悔とは、自分の感覚や心から生じる迷いを省みて、過ちを悔い改める教えである。