六根清浄
読み方:ろっこん しょうじょう
意味
仏教で、眼・耳・鼻・舌・身・意という六つの感覚・認識の働き(六根)から、欲望や執着などの迷い・けがれが取り除かれ、清らかな状態になること。転じて、心身を清め、邪念のない状態にすることもいう。
由来
仏教語。六根は眼・耳・鼻・舌・身・意の六つの認識器官・機能を指す。後秦の鳩摩羅什が406年ごろに漢訳したとされる「法華経(妙法蓮華経)」の「法師功徳品」には、法華経を受持する者が「六根清浄」を得るという趣旨が説かれる。日本では中世以降、修験道の入山修行や巡礼で心身を清める唱え言葉としても広まった。
備考
本来は仏教上の専門語で、「ろっこんしょうじょう」と読む。山伏・修験道の掛け声としても知られ、「懺悔懺悔、六根清浄」と唱えられることがある。日常会話での使用は多くない。
別表記
- 六根清淨
補足
- 「六根清浄」を単に「六つの根を清潔にする」という意味に解するのは誤り。六根は眼・耳・鼻・舌・身・意の認識機能をいう。
- 「ろくこんしょうじょう」ではなく、一般に「ろっこんしょうじょう」と読む。
例文
- 修験者たちは山に入る際、「六根清浄」と唱えて心身を清めた。
- 滝行の前に雑念を払い、六根清浄の境地を目指して静かに呼吸を整えた。
- この寺では、六根清浄を願って写経に取り組む参拝者が多い。
分類
類義語
- 心身清浄
- 身心清浄
対義語
- 六根不浄
- 煩悩具足