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八面円通

読み方

はちめん えんつう

意味

どの方面にも滞りなく通じ、物事を円満に処理できること。また、相手や場面に応じて如才なく応対し、誰とでもうまく付き合うことをいう。後者の意味では、信念がなく誰にでも調子を合わせるという、やや批判的なニュアンスを伴う場合もある。

由来

「八面」は東西南北とその間の方角を合わせた八つの方向、転じて「あらゆる方面」を表す。「円通」は仏教語で、智慧が自在に働き、どのような事柄にも滞りなく通じることをいう。これらを合わせ、あらゆる方面に支障なく通じる意となった。特定の一書に由来する故事成語ではなく、仏教語を基盤として成立した語で、成立時期は明確ではない。

分類・構成

備考

褒め言葉としては「世渡りが上手で円満」、批判的には「節操なく万人に迎合する」と受け取られることがある。文脈によって評価が変わる語である。

誤用・混同注意

  • 「八面円通」を、単に「八つの顔を使い分けること」の意味に限定するのは不正確。基本義は、あらゆる方面に滞りなく通じること。
  • 「八方美人」と同義に扱われることがあるが、「八方美人」には他人に嫌われないよう誰にでも愛想よく振る舞うという批判的意味がより強い。

例文

  • 彼は取引先の立場をよく理解し、八面円通に交渉をまとめていく。
  • 八面円通な人柄のおかげで、彼女は部署を問わず多くの人から信頼されている。
  • 誰にでも同じように愛想よくする態度を、八面円通すぎると批判する人もいる。

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字