八珍玉食
読み方:はっちん ぎょくしょく
意味
山や海でとれる珍しい食材を集めた、非常にぜいたくで豪華な料理・食事のこと。「八珍」は多くの珍味を、「玉食」は玉のように美しく立派な食事、特に君主の食事を表す。転じて、最高級のごちそうを並べることをいう。
由来
中国・金代(12世紀末ごろ)の董解元(とうかいげん)作とされる「西廂記諸宮調」に、「八珍玉食邀郎餐(八珍玉食をもって郎を招きて餐せしむ)」と見える。「八珍」は古くからいう八種の珍味、「玉食」は『書経』などで君主の立派な食事を指す語であり、これらを重ねて豪華なごちそうの意味となった。
備考
主に文章語・やや雅な表現として用いる。「八珍」は厳密に八品だけを指すのではなく、多くの珍味を象徴する語である。日常会話では「豪華な料理」「ぜいたくな食事」などと言い換えることが多い。
補足
- 「八珍」は必ず八種類の料理を数え上げる語だと誤解されることがあるが、ここでは多くの珍味・最高級の料理を象徴的にいう。
- 「玉食」を単に玉を食べる意味と解するのは誤りで、玉のように立派な食事、または君主の食事を表す。
例文
- 祝宴の卓には八珍玉食が並び、招待客は華やかなもてなしを楽しんだ。
- 彼は若いころの苦労を忘れず、今も八珍玉食より素朴な食事を好む。
- その宴会は八珍玉食を尽くした盛大なもので、参加者を驚かせた。