兎起鳧挙
読み方:と き ふ きょ
意味
兎が跳ね起き、野鴨が飛び立つように、動作や事態の展開が非常に素早く、機敏であることをいう。主に、軍勢の素早い行動や、人の敏捷な動きをたとえる。
由来
中国の戦国時代の思想書『呂氏春秋』に見える語とされる。「兎起」は兎が素早く跳ね起きること、「鳧挙」は水鳥(鳧)が飛び上がることを表す。紀元前239年ごろ、秦の呂不韋のもとで編纂された『呂氏春秋』の軍事に関する文脈に由来し、素早く機敏な行動をたとえた。
備考
日常会話ではあまり用いられない、漢文調で硬い表現。軍事・競技・ビジネスなどで、素早く機敏な行動を強調したい場面に用いる。「鳧」は水鳥、特に野鴨を指す。
誤用・混同注意
- 「兎起鶻落(ときこつらく)」は類似する別の四字熟語であり、「兎起鳧挙」と混同しない。
- 「鳧」を「凧」などと書き誤らない。
例文
- 敵の動きを察知した部隊は、兎起鳧挙の勢いで配置についた。
- 彼は合図を聞くと兎起鳧挙、ただちに現場へ駆けつけた。
- 市場の変化に対して兎起鳧挙の対応を取れなければ、商機を逃してしまう。
分類
類義語
対義語
- 牛歩緩行
- 緩慢悠長