倉皇失措
読み方:そうこう しっそ
意味
ひどく慌てて、どう対処すればよいかわからず、適切な処置や落ち着いた態度を失うこと。「倉皇」は慌てふためくさま、「失措」はとるべき手だて・振る舞いを失う意。突然の事件や予想外の事態に動揺する場面で用いる。
由来
中国の漢文語彙に由来する表現。「倉皇」は慌てふためくこと、「失措」は適切な処置・態度を失うことを表し、この二語を結んで「慌てて対応を失う」という意味になった。特定の一つの故事を典拠とする語ではなく、正確な初出や成立年代は未詳である。日本では漢語の四字熟語として定着した。
備考
やや文語的・硬い表現で、文章語や改まった場面で用いられる。「倉皇失措する」「倉皇失措に陥る」の形が多い。単なる急ぎではなく、動揺して適切な対応ができない状態をいう。
別表記
- 蒼惶失措
誤用・混同注意
- 「倉皇」を「そうおう」と読むのは誤りで、通常は「そうこう」と読む。
- 「失措」を単に措置を失敗する意味に限るのは不正確で、慌てて適切な対応や態度を失うことを表す。
例文
- 突然の質問を受けた彼は、倉皇失措して言葉を失った。
- 大規模なシステム障害が起こり、現場は倉皇失措の状態に陥った。
- 非常時こそ倉皇失措に陥らず、周囲の安全を確認してから行動することが重要だ。