修身斉家
読み方:しゅうしん せいか
意味
自分の身を修めて品性や行いを正し、次に家庭をよく整えること。儒教では、個人の修養が家庭の安定につながり、さらに国家や天下を治める基礎になると考える。「修身」は自己修養、「斉家」は家庭を整え円満にする意。
由来
中国の儒家経典「大学」に基づく語。戦国時代末から前漢初ごろ(紀元前3~2世紀ごろ)に形成されたとされる「大学」には、「身修而後家斉、家斉而後国治、国治而後天下平(身修まりて後に家斉い、家斉いて後に国治まり、国治まりて後に天下平らかなり)」という思想が示される。これを「修身斉家治国平天下」と要約していい、その前半が「修身斉家」である。
備考
儒教における、個人の修養を家庭・国家統治の基礎とみなす考え方を表す。現代では家父長制的な文脈をそのまま受け取らず、自身を律し家庭や身近な共同体を大切にする教えとして用いられることが多い。
別表記
- 修身齊家
補足
- 「斉家」を「さいか」と読むのは一般的ではない。標準的な読みは「せいか」。
- 「修身整家」と書くのは一般的な四字熟語としては誤り。正しくは「修身斉家」。
- 「斉家」の「斉」は、家族を同一化することではなく、家庭を整え円満に治めることをいう。
例文
- 人を導く立場にある者ほど、まず修身斉家の姿勢を大切にすべきだ。
- 彼は仕事上の成功だけでなく、修身斉家を心掛け、家庭との時間も大切にしている。
- 儒学の授業では、修身斉家から治国平天下へ至る考え方を学んだ。