正心誠意
読み方
せいしん せいい
意味
心を正しく保ち、抱く考えや意志を偽りのない誠実なものにすること。儒教における自己修養の考え方であり、私欲や邪念を去って、まっすぐな心と真心をもって物事に当たる態度をいう。
由来
中国の儒教経典である「礼記」中の「大学」に由来する。本文の「欲正其心者、先誠其意(その心を正しくしようとする者は、まずその意を誠にせよ)」という句を踏まえた語である。「大学」は戦国時代から前漢期にかけて成立した思想を含み、礼記は前漢期(紀元前1世紀ごろ)までに編纂されたとされる。
分類・構成
備考
同音の「誠心誠意」と混同されやすい。「誠心誠意」は真心を尽くすことに重点があるのに対し、「正心誠意」は心を正し、意志を誠実にするという儒教的な自己修養の意味合いが強い。
誤用・混同注意
- 「誠心誠意」と混同しない。誠心誠意は「真心を尽くすこと」を表す語である。
- 「正身誠意」と書くのは誤り(正しくは「正心誠意」)。
例文
- 公務に携わる者には、正心誠意の姿勢で職責を果たすことが求められる。
- 彼は正心誠意を心がけ、目先の利益に惑わされずに判断した。
- 対話を進めるには、互いに正心誠意で向き合うことが大切だ。
類義語
対義語
- 邪心妄念
- 虚情仮意
- 私利私欲