何有此理
読み方
か ゆう しり
意味
どうしてこのような道理があるだろうか、いや、あるはずがない、という反語。道理に合わないこと、きわめて不合理で納得できないことに対する強い非難や憤りを表す。
由来
中国の史書『南斉書』虞悰伝には、494年ごろの皇帝廃立をめぐり、虞悰が「天下豈有此理邪(天下にどうしてこのような道理があろうか)」と嘆いた記事がある。「何有此理」はこれと同趣旨の反語表現で、何は「どうして」、有は「ある」、此理は「このような道理」の意。『南斉書』は6世紀前半、537年ごろに成立した。
分類・構成
備考
古風で硬い言い方であり、文章や改まった場面で強い憤りを示す際に用いる。日常会話では「理不尽だ」「そんなばかな」などと言い換えることが多い。
誤用・混同注意
- 原典に見える「豈有此理」と混同しやすい。意味は近いが、「何有此理」とは字形が異なる。
例文
- 事情を聞かずに一方だけを処分するとは、何有此理だ。
- 説明もなく利用料金を倍にするなど、何有此理というほかない。
- 彼は、努力の過程を無視して結果だけを責めるのは何有此理だと抗議した。