任人唯親
読み方
じんじん ゆいしん意味
人を採用・登用するときに、能力や実績、公平さを考慮せず、血縁者や親しい友人など、自分と私的な関係のある者だけを用いること。組織運営や人事における縁故主義を、批判的にいう語。由来
中国の古典『書経(尚書)』の「咸有一徳」篇にある、官吏には賢才を任用すべきだという趣旨に関連するとされる。ただし、同篇の本文は「任官惟賢才」であり、「任人唯親」という形そのものは、これと対照的な人事を表す語として後に定着したと考えられる。『書経』は古代中国の文献で、成立は戦国時代から漢代(紀元前4世紀頃〜紀元後1世紀頃)にかけてとされる。備考
主に人事・登用を批判する文脈で用いる。「親」は血縁者だけでなく、友人・側近など私的に親しい者も指す。対義的な表現は「任人唯賢」。例文
- 社長が親族ばかりを役員に据える経営は、任人唯親だと批判された。
- 公的機関の採用で任人唯親が横行すれば、組織に対する市民の信頼は失われる。
- 彼は任人唯親を避け、能力と実績を基準にして責任者を選んだ。
類義語
- 縁故主義
- 情実人事
- 私的登用
- 身内びいき