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仰人鼻息

読み方:ぎょうじん びそく

意味

他人の鼻息、すなわち相手の機嫌・意向・勢力をうかがい、その人に頼って行動すること。自分の意思や力で判断・行動できず、他人に支配されたり追従したりする、という否定的な意味で用いる。

由来

中国の歴史書『後漢書』袁紹伝に見える故事に基づく。後漢末(2~3世紀)の群雄争いで、曹操が袁紹について「仰我鼻息(我が鼻息を仰ぐ)」、つまり自分の意向に頼っている者だと述べたという記述に由来する。『後漢書』自体は南朝宋の范曄が5世紀前半(およそ432~445年)に編纂した。

備考

主に、他人の意向に過度に依存し、主体性がないことを批判的にいう語。「鼻息」は呼吸そのものではなく、相手の機嫌・勢い・意向をたとえた表現である。

誤用・混同注意

  • 「仰人鼻息」を単に「人の呼吸を見上げる」という文字どおりの意味で解釈しない。
  • 「鼻息を仰ぐ」は、相手の機嫌や意向に従属するという否定的な意味であり、尊敬の表現ではない。

例文

  • 取引先の顔色ばかりをうかがい、仰人鼻息の経営を続けていては、長期的な成長は望めない。
  • 親会社に仰人鼻息するだけでなく、子会社として独自の技術力を育てる必要がある。
  • 彼は上司に仰人鼻息する態度を嫌い、自分の考えをはっきり述べた。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字