仮公済私
読み方:かこう さいし
意味
公の仕事・地位・権限・資金などを表向きの理由や手段として利用し、自分個人の利益や都合を満たすこと。「公」を借りて「私」を済ませる意で、職権を利用した私利私欲や不正を非難していう。
由来
中国・元代(1271~1368年)の無名氏による雑劇『包待制陳州糶米(ほうたいせいちんしゅうちょうまい)』に見える「假公濟私」に由来するとされる。公的な事柄を借りて私的な目的を果たす、という字義から成立した。日本では新字体で「仮公済私」と書く。
備考
強い非難を伴う語で、政治家や公務員だけでなく、企業・団体の役員などにも用いる。「仮」は「一時的な」の意ではなく、「借りる」の意。
別表記
- 假公濟私
補足
- 「かこうせいし」と読むのは誤りで、正しくは「かこうさいし」。
- 「仮」を「仮の・一時的な」の意味と解するのは誤りで、ここでは「借りる」の意味。
- 単なる公私混同ではなく、公的な立場や資源を意図的に私利のために利用することをいう。
例文
- 公費を自分の選挙運動に流用するのは、まさに仮公済私である。
- 監査の結果、その役員が会社の事業を隠れみのにして仮公済私を図っていたことが判明した。
- 権限を預かる者は、仮公済私との疑いを招かないよう、利益相反を避けなければならない。
分類
類義語
- 公私混同
- 私腹を肥やす
- 職権濫用