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以隣為壑

読み方

いりん い がく

意味

自分の利益や都合を優先し、損害・責任・困難などを他人に押しつけること。特に、自分だけが助かるために、隣人や他者を犠牲にしたり、迷惑を負わせたりする態度をいう。

由来

中国戦国時代(紀元前4世紀ごろ)の儒学者・孟子の言行を収めた『孟子』「告子章句下」に由来する。治水を論じる場面で孟子が、禹は「四海を壑(谷・水の通り道)とした」のに対し、白圭のやり方は「隣国を壑とする」、すなわち自国の水害を隣国へ押しつけるものだと批判した「以鄰国為壑」から生じた。

備考

主に文章語として、政治・外交・企業経営などで、他者に犠牲や負担を転嫁する行為を強く批判する際に用いる。「隣」を「りん」と読む点に注意。

例文

  • 自社の廃棄物処理費を削るために周辺地域へ負担を押しつけるのは、以隣為壑の発想だ。
  • 問題が起こるたびに下請け企業だけに責任を負わせる経営は、以隣為壑と批判されかねない。
  • 一国だけが利益を得ようとして近隣国に環境被害を負わせれば、以隣為壑の政策となる。

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字