人非木石
読み方
じんぴ ぼくせき
意味
人間は草木や石のように無感情な存在ではなく、喜び・悲しみ・苦しみなどの感情をもっている、という意味。人の心情を理解し、思いやるべきだという文脈でも用いる。
由来
中国・唐代の詩人、白居易(772~846)の詩「李夫人」にある「人非木石皆有情(人は木石に非ず、皆情有り)」に由来する。唐代の9世紀ごろに成立した表現で、日本では漢文・漢詩に基づく四字熟語として用いられるようになった。
備考
漢文調の硬い文語的表現で、日常会話ではあまり多用されない。「人は木石にあらず」と訓読して用いることもある。相手にも感情があることへの配慮を促す文脈に適する。
例文
- 彼女の苦悩を前に、彼も人非木石であり、平静を保つことはできなかった。
- 人非木石なのだから、数字だけを示すのではなく、社員の不安にも耳を傾けるべきだ。
- 厳格な師だったが、卒業生からの手紙を読むと人非木石、思わず涙をこぼした。