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人心恟々

読み方:じんしん きょうきょう

意味

世の人々の心が、恐れや不安のために落ち着かず、騒然としていること。「恟々」は、恐れおののいて心が騒ぐさまを表す。社会不安や政情不安、災害・危機の際などに、人々が動揺している状況をいう。

由来

中国の歴史書『漢書』の「刑法志」に見える語とされる。『漢書』は後漢の班固が中心となって編纂し、その没後に班昭らが未完部分を補って、概ね紀元111年ごろに完成した。人々の心が恐れ騒ぐ状態を、「人心」と「恟恟」で表した表現である。

備考

主に文章語・硬い表現として用いる。「恟々」は「恐々」や「凶々」ではない。不安や恐怖による社会全体の動揺をいうため、個人の軽い心配には通常用いない。

別表記

  • 人心恟恟

補足

  • 「人心凶々」と書くのは誤り。正しくは「人心恟々」または「人心恟恟」。
  • 「人心恐々」は定着した四字熟語としては用いない。
  • 「恟々」を「きょうきょう」以外に読んだり、「恐々」と混同したりしやすい。

例文

  • 根拠のない情報が広まり、町は人心恟々たる雰囲気に包まれた。
  • 長引く不況と物価高は、人心恟々を招きかねない。
  • 政府には、人心恟々たる状況を鎮めるため、迅速で丁寧な説明が求められる。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字