人事不省
読み方:じんじ ふせい
意味
意識を失い、周囲の状況や人の呼びかけを理解・判断できないこと。気絶、重い病気やけがなどによって、ほとんど反応できない状態をいう。
由来
中国・明代の馮夢龍による白話小説集『醒世恒言』(1627年ごろ刊)に見える「人事不省」に由来するとされる。「人事」は人としての意識・判断力、「不省」は目覚めず物事を認識できないことを表し、合わせて「意識を失っている」という意味になった。
備考
文章語・やや硬い表現で、医療上の正確な診断名ではない。中国語では「不省人事」の語順が一般的だが、日本語の四字熟語としては「人事不省」が標準的である。
補足
- 中国語で一般的な語順の「不省人事」と混同しやすい。日本語の四字熟語としては通常「人事不省」を用いる。
- 「不省」を「ふしょう」と読まない。読みは「ふせい」。
例文
- 事故に遭った男性は、人事不省のまま救急車で病院へ搬送された。
- 高熱が続いた患者は一時人事不省となり、家族を心配させた。
- 彼は衝撃のあまり人事不省に陥ったが、しばらくして意識を取り戻した。
分類
類義語
- 意識不明
- 昏睡
- 前後不覚
- 昏迷
対義語
- 意識明瞭
- 正気