前後不覚
読み方:ぜんご ふかく
意味
意識を失ったり、ひどく酔ったり、強い衝撃を受けたりして、前後の区別や自分のしていることが分からなくなること。転じて、判断力や記憶が著しく混濁した状態をいう。
由来
「前後」は前と後ろ、または出来事の前後関係を、「不覚」は意識がはっきりせず物事を覚えていないことを表す漢語である。これらを組み合わせ、意識が混濁して前後の事情も分からない状態を表す語として日本語で定着した。特定の中国古典を典拠とする故事成語ではなく、成立時期や最初の用例は不詳である。
備考
主に泥酔・失神・強い衝撃などで、意識や判断が著しく混濁した状態に用いる。単に細かいことを忘れた、という程度の軽い意味には通常用いない。
補足
- 「前後不確」と書くのは誤り。正しくは「前後不覚」。
- 単なる物忘れの意味で用いるのは不適切で、意識や判断が著しく混濁した状態を表す。
例文
- 事故の衝撃で一時前後不覚となり、救急車で病院へ運ばれた。
- 酒を飲み過ぎて、前後不覚になるまで酔ってしまった。
- 突然の知らせに強い動揺を覚え、彼はしばらく前後不覚の状態だった。
分類
類義語
対義語
- 正気
- 意識清明