事在人為
読み方
じんじ ざい じんい
意味
物事の成否は、天運や偶然を待つだけではなく、人がどれだけ工夫し、努力して行動するかにかかっているということ。「事は人為に在り」と訓読する。困難な状況でも、人の意志と働きかけによって道を開こうとする考えを表す。
由来
中国・明代の歴史小説「東周列国志」に見える「事在人為耳、彼朽骨者何知(事は人為に在るのみ。かの朽骨の者、何をか知らん)」に由来するとされる。明末の17世紀前半、1619年頃に刊行されたとされる同書で、人の行動や努力こそが事を進めるという意味で用いられた。
分類・構成
備考
「事」は「じんじ(人事)」ではなく「事柄」の意。「成事在天(事を成すは天に在り)」と対にして、人の努力と天運の双方をいう表現としても知られる。
誤用・混同注意
- 「人事在人為」は誤り。正しくは「事在人為」。
- 「事」を会社の人事を指す「じんじ」と誤解しない。ここでは「物事」の意味。
例文
- 前例のない事業だが、事在人為の気概で計画を進めよう。
- 資金不足という課題はあるものの、事在人為だと信じて仲間と解決策を探した。
- 監督は選手たちに、結果を恐れず事在人為の精神で最後まで努力するよう伝えた。
類義語
- 人定勝天
- 為せば成る
- 人事を尽くして天命を待つ
対義語
- 成事在天
- 宿命論