不易之論
読み方:ふえき の ろん
意味
いつの時代にも通用し、改める必要がないほど正しく確かな議論・意見のこと。「不易」は変わらないこと、「之」は「の」、「論」は議論を表す。ある主張を非常に正しいものとして高く評価する際に用いる。
由来
中国前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろに編んだ歴史書『史記』の「袁盎晁錯列伝」に見える語とされる。「不易」は変えるべきでない、変わらない意、「之」は「の」の意であり、合わせて「変わることのない正しい議論」を表した。
備考
主に文章語として用いる。「絶対に正しい」「反論や修正の余地がない」という強い評価を含むため、相手の意見に対して使う場合は大げさに響くことがある。
補足
- 「不易」を「容易でない」の意味に解するのは誤りで、ここでは「変わらない」の意。
- 「不易不変」は別の語であり、「不易之論」の表記を置き換えるものではない。
例文
- 「安全を犠牲にして利益を求めてはならない」という指摘は、時代を超えた不易之論である。
- 彼の提案は、人を尊重するという不易之論に立脚している。
- 研究会では、従来の学説を不易之論として扱わず、根拠を改めて検証すべきだと結論づけた。
分類
類義語
- 不刊之論
- 不磨之説
- 至当至正