不拘小節
読み方:ふこう しょうせつ
意味
細かい事柄や形式上の些細な点にこだわらないこと。「小節」は小さな節目・細部・些細な礼法などをいう。大局を重んじておおらかに振る舞うという肯定的な意味で使われることが多いが、細部への注意が足りないという批判的な意味合いを帯びることもある。
由来
中国の歴史書「後漢書」虞延伝に見える「性敦朴、不拘小節(性は敦朴にして、小節に拘らず)」に基づく。後漢時代(1~3世紀)の人物である虞延の、人柄が実直で細かなことにこだわらない様子を述べた語である。「後漢書」自体は南朝宋の范曄が5世紀頃に編纂した。
備考
「小節」は音楽の小節ではなく、些細な事柄・細かな礼法の意。大らかさを褒める場合が多いが、場面によっては「細部に無頓着」の意味にもなる。
誤用・混同注意
- 「不拘小節」は「細部に全く注意を払わなくてよい」という意味ではない。
- 「小節」を音楽用語の意味で解釈しない。
例文
- 彼は不拘小節な性格で、会議の形式よりも問題の本質を重視する。
- 多少の手順の違いには目をつぶるという不拘小節の姿勢が、チームの自由な発想を支えた。
- 不拘小節であることは長所にもなるが、契約書の確認まで怠ってよいわけではない。
分類
類義語
対義語
- 細心周到
- 謹小慎微
- 几帳面