不及之論
読み方:ふきゅう の ろん
意味
他の人には到底及ぶことができないほど、優れた議論・意見のこと。「不及」はここでは、他人が到達できない、追いつけないという意味で用いる。深い洞察や確かな論理を備えた、卓越した論説をほめていう語。
由来
中国の漢文に由来する語法による四字熟語。「不及」は「及ばない」、「之」は「の」、「論」は議論を表し、他人が及び得ないほど優れた議論という意味になった。特定の古典における初出や成立年代は明確ではない。
備考
現代の日常会話ではあまり使われず、文章語・賞賛表現として用いる。「不及」を「不足」の意味に取り、拙い議論を指す語だと誤解しやすい。
別表記
- 不及の論
補足
- 「不及」を「不十分」の意と解し、「劣った議論」という意味で用いるのは誤り。ここでは「他人が及ばないほど優れた」の意。
- 「不急之論」と書くのは誤り。
例文
- 彼の市場分析は、複雑な状況を見事に整理した不及之論として参加者を感心させた。
- その論文は先行研究を大きく前進させる不及之論だと、高く評価された。
- 師の不及之論に接し、私たちは反論を急ぐより、まずその論理を学ぶことにした。
分類
類義語
- 不刊之論
- 不易之論
- 至当之論
- 卓見
対義語
- 浅薄之論
- 牽強付会
- 低級な議論