不厭其煩
読み方:ふえん きはん
意味
どれほど煩雑で面倒なことでも、嫌がったり飽きたりせず、丁寧に繰り返し行うこと。「不厭」は嫌がらない・飽きない、「其煩」はその煩わしさの意。人に何度も説明したり、細かな作業を続けたりする態度をいう。
由来
中国・南宋時代(12~13世紀)の儒学者、袁燮(えんしょう、1144~1224)の文集『絜斎集』巻二に見える「不厭其煩、悉以付之」に由来する。「その煩わしさを厭わない」という意味から、面倒なことにも根気よく対応する意の四字熟語となった。
備考
主に「不厭其煩の態度で」「不厭其煩に説明する」のように用いる。日常会話ではやや硬く、文章語・改まった表現に適する。「煩わしさを嫌がらない」という肯定的な評価を表す。
誤用・混同注意
- 「不厭其繁」と書くのは誤り。正しくは、煩わしいことを表す「煩」を用いて「不厭其煩」とする。
- 「飽きずに楽しむ」という意味だけではない。面倒・煩雑な事柄を嫌がらずに行う意である。
例文
- 担当者は利用者からの質問に対し、不厭其煩の姿勢で一つずつ説明した。
- 教師は不厭其煩、生徒が理解できるまで計算の手順を教え直した。
- 細部の確認を不厭其煩で続けたことが、最終的に事故の防止につながった。
分類
類義語
対義語
- 不勝其煩
- 煩雑不堪
- 面倒がる