万世不刊
読み方:ばんせい ふかん
意味
永い年月や幾世代を経ても改める必要がなく、価値や正しさが失われないこと。また、そのように不変で永続する道理・制度・著作などをいう。「万世」は永遠に続く多くの世代、「不刊」は削除・訂正を加えない意。
由来
中国の歴史書『漢書』の「賈誼伝」に見える「万世不刊」の語に基づく故事成語とされる。賈誼は前漢時代(前2世紀)の政治家・思想家で、『漢書』は後漢の班固らにより1世紀末から2世紀初頭にかけて成立した。「刊」は本来、文字を削る・訂正する意であり、削除や改訂を要しないほど確かなものを表した。
備考
主に「万世不刊の原則」「万世不刊の名著」のように、後ろの名詞を修飾して用いる硬い書き言葉。「不刊」は「出版しない」ではなく、削除・訂正の必要がないという意味。
補足
- 「不刊」を「出版されないこと」と解するのは誤りで、ここでは削除・訂正を加えない意。
- 「万世不変」と混同されることがあるが、四字熟語としては「万世不刊」が正しい。
例文
- この憲法の基本理念は、万世不刊の原則として守られるべきだ。
- その古典は、人間の本質を鋭く捉えた万世不刊の名著として読み継がれている。
- 彼は正義と誠実という万世不刊の価値を、次世代に伝えようとした。
分類
類義語
対義語
- 朝令暮改
- 変転常なし