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一言興邦

読み方:いちげん こうほう

意味

君主・為政者のたった一言が、国を興隆・安定へ導くほど大きな力を持つこと。特に、統治者が自らの立場の重さや政治の困難さを深く認識して発する言葉が、国をよくする契機になるという意味で用いる。

由来

中国古典『論語』の「子路」篇に見える故事に基づく。春秋時代(紀元前5世紀ごろ)の孔子の言行を、戦国時代から前漢初期ごろにかけて弟子・後学が編纂したとされる『論語』で、孔子が「君主であることの困難さ」を知る言葉こそ、一言で国を興すことにつながると説いたことに由来する。対句として「一言喪邦」も語られる。

備考

主に政治・統治者の発言について用いる格調高い語で、日常の軽い助言や単なる名言には通常用いない。「一言喪邦」と対にして、言葉の重大な影響を論じることが多い。

誤用・混同注意

  • 「一言興国」とするのは誤り。正しくは「一言興邦」。
  • 「どんな短い発言でも国を豊かにする」という意味ではなく、為政者の自覚ある発言が国政をよくするという文脈の語である。

例文

  • 国の進路を左右する首相の演説には、一言興邦となり得る責任がある。
  • 指導者が統治の難しさを自覚して語る言葉は、まさに一言興邦の重みを持つ。
  • 古典は、為政者の発言には一言興邦にも一言喪邦にもなり得る力があると教えている。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字