一生九死
読み方
いっしょう きゅうし
意味
一度生きて九度死ぬほど、死にそうな危険な目に何度も遭うこと。また、そのような非常に危険で苦しい状況をいう。
由来
中国・唐代の文学者、韓愈(かんゆ、768~824)の詩「八月十五夜贈張功曹」にある「一生九死到官所(いっしょうきゅうしして官所に到る)」に基づく。韓愈が左遷先の役所へ赴くまでに、何度も命の危険を感じたことを詠んだ句で、詩は805年ごろの作とされる。
分類・構成
備考
「九死一生」と語順が似ているが、九死一生は「ほとんど助からない危機から、かろうじて生き延びること」、一生九死は「何度も死にそうな危険に遭うこと」に重点がある。日常会話ではやや硬い表現。
誤用・混同注意
- 「九死一生」と混同して語順を入れ替えないようにする。
- 「一生九死」を、必ず助かったことまで含む「九死一生」と同じ意味だと解釈するのは不正確。
例文
- 遭難しかけた登山者は、猛吹雪の中を下山するまで一生九死の思いだった。
- 戦地から無事に帰還した祖父は、若いころに一生九死の体験をしたという。
- 急流に流されながらも救助された彼の経験は、まさに一生九死といえる。